以前、実家の庭掃除をしていて、椿の花がいっぱい落ちていたので、
綺麗に全部片付けて自慢げにしていたら、
「全部綺麗になっていいんだけど、椿はちょっと残ってるくらいがちょうどいいんだよ」
と教えてもらいました。
雪の中ぽつんと落ちている椿の美しさはまだわかりませんが、
それがいつかわかるようになりたいと思います。
人のいのちに例えるなら、
椿が落ちる時が人のいのちの終わりならば、
落ちる時不安だろうが安心していようが関係なく、
大地はそのいのちを受け止めてくれる。
人のいのちが儚いことはどうしようもない事実ですが、
不安に思わずに安心して大地に身をゆだねて、
いのちを終えられるなら咲かせた甲斐があるというもの。
今夜、お世話になった方をお送りしなければいけません。
寂しいけれど、
その現実は変わらないけど、
一つだけ間違いないのは、受け止めてくれる大地が必ずあるということです。
一足先にお父さんが受け止められた大地が、疑いようもなく受け止めてくれている。
これが真実であるとおしゃかさまはおっしゃいました。
疑いたい人がいれば、思う存分に疑えばいい。
でも疑う必要のない世界が私たちには必ず用意されています。
悲しむ人がいつか前を向いて生きられるように、これからもがんばりたい。