浄土真宗とは、仏教の宗派の一つで、いまから2500年以上前にインドでお釈迦様によってお説きくださったのが仏教の教えです。 その教えを日々の生活で悩み苦しんだり、苦しみを苦しみとも感じられずにいる私たちに、お念仏の教えとしてわかりやすくお説きくださったのが、浄土真宗の宗祖、親鸞聖人です。
親鸞聖人が私たちにお教えくださった浄土真宗の教えは、「阿弥陀さまの本願を信じ、念仏申せば仏となる」というお念仏の教えです。そのお念仏の教えは、私たち一人一人のかけがえのない人生を支え、受け止め、力強く生きる道です。私たちは過去の行いなどによって何度も生まれ変わりを繰り返し、このたび不思議と人間のいのちを生きています。このお念仏の教えに出遇うことで、私の善悪や心の状態に左右されず、すべてのいのちが清らかな世界(極楽浄土)へ生まれさせていただくことが叶うのです。そのお救いを今を生きている私たちが聞かせていただくことで、安心のなかで日々を心豊かに生きることができる、それが浄土真宗の教えです。
照蓮寺は浄土真宗本願寺派(お西)の寺院。越中売薬や北前船などで栄えた歴史ある水橋の町でおよそ500年の間、多くの方々に念仏の教えを伝えてまいりました。
水橋には1360年(延文5年)頃より水橋門徒とよばれる門流があり、越中では古くから大変信仰の篤い地であると言われています。
1529年(享録2年)、越中国針原の郷辻ヶ堂(現在の水橋辻ヶ堂)に一寺を建立し、ここから越中における照蓮寺がはじまりました。本堂は1762年(宝暦12年)に火災により消失し、富山持専寺(当時)の本堂を買受け再建され、現在に至ります。
本願寺学問の最高位、勧学に任命された第18代住職令玄師は寺の中に学寮玄々室を開設し、400名に及ぶ子弟を教育されました。第19代令道師、第21代昌道師が司教に任命されるなど、歴代に学徳すぐれた住職が輩出されました。 1932年(昭和7年)には本堂や庫裏を園舎として私立水橋幼稚園を設立し、約20年にわたり多くのこども達を育て、今でも多くの卒業生から当時を懐かしむ声が聞かれます。
現在は、門信徒や地域の方々に聞法の場として必要とされ、地域における大切な集いの場であるように、その時代に即した様々な活動に取り組んでいます。
こどもたちにお寺に親しみをもってもらう目的で、毎年夏休みに『しょうれんじ夏休みこども会』を開催しています。小さな一歩からはじめたこども会も、現在は100名を越えるこども達が集まる程に認知されました。夏休み恒例の催しとしてこども達からの期待に応えるべく、毎回趣向を凝らしてこども達の楽しい思い出作りを手助けしています。
また、2016年(平成28年)より地域における多世代の集いの場を提供する目的で『みずはしこども食堂』を開設しました。温かいご飯を共に囲み、一緒に遊ぶなかで触れ合いが生まれます。地域のこどもに関わる全ての団体が協力し、多くのこども同士や地域の方々との交流促進の機会となりました。
お寺が地域の人々とともにまちやこども達のことを語らい、ともに過ごしていくなかで、皆様が仏さまの教えにふれるご縁も必ずやってまいります。 多くの方々が仏さまの教えにふれていただき、心豊かに過ごすことができるよう心より願っております。