2017.09.23
先日、照蓮寺の本堂でお葬式をするご縁がありました。
みなさんが祭壇と呼んでおられる葬祭業者の「荘厳壇」を用いず、
お寺の本堂のお飾りをそのまま荘厳壇に見立てて葬儀を行いました。
シンプルですが、お花、ロウソク、香炉、棺桶、これで十分です。
最近はお寺や自宅でお通夜や葬儀をすることがほとんど無くなりました。
亡くなるのは病院で、それが当たり前。
葬儀は葬祭業者のホールで、それが当たり前。
いつからそれが当たり前になったんでしょう。
私がこどもの頃は、まだ当たり前ではありませんでした。
2017.08.28
月例の勉強会。
お仏飯やお供えものについて勉強しました。
昔はお仏飯は家で一番えらいおじいちゃんが食べられるものだと教えられてきましたが、今は少し変わってきているようです。
ほとけ様にお供えしたご飯が大事なものだという思いがなくなってきているのでしょうか。
いつも勉強会では、私が作ったレジュメに沿ってお話していますが、
ご門徒さんからは思いもしない質問がとんできたりするのでこっちもやりがいがあります。
今回もお互いにいい勉強ができたと思っています。
盆明けから、サッカー大会の運営、地域の納涼祭、寺のこども会、まちのこども食堂と立て続けにイベント盛りだくさんでしたが、ご門徒さんの方々の支えもありようやく落ち着きそうです。
声がまだ満足に出ないのもあって、いろいろな方々にご迷惑をおかけしていますが、少しずつ快方に向かっているような気もします。
2017.08.27
「みずはしこども食堂」開催!
昨年の9月にはじめて開催してからもうすぐ1年が経ちます。
大きな怪我もなく、無事に開催することができて本当によかった。
4時のオープンを待たずにたくさんのこども達が照蓮寺に集まってきました。
4時からは全体遊びやクイズ大会。
汗だくになって遊びました。
自分たちでおにぎりをこさえて、いざ外へ。
焼き鳥やとうもろこし、フランクフルトをいっぱい頬張りました。
流しそうめんでさらにお腹パンパン。
たまにそうめんじゃないのも流れてきて、こども達は大興奮してました。
最後のトドメに「マシュマロ焼き」
まんぷくになったこども達はまた汗だくになって走り回っていました。
外が暗くなったら、花火で夏を体感。
お迎えが来て、帰るこども達もみんな笑顔で帰っていきました。
そのあとのスタッフの反省会も盛り上がり、今から次回が楽しみです。
「まちにこんな場所があるといいな」
そういう居場所にこの「こども食堂」がなれたらいいなと思っています。
こどものため。
そうやって地域の大人の方々が一緒に頑張ってくれます。
地域の集いの場ができていくって素晴らしい。
スタッフの方がおっしゃられました。
「こどもの声がうるさいって怒鳴る大人が多いけど、聞こえないのは寂しいもんだ。
こどもの喜ぶ声がたくさん聞こえるって幸せなことだ」
本当に幸せなご縁でした。
2017.08.25
明日は「みずはしこども食堂」
今回はBBQ!
バーベキューっていうと、ゆったりした時間の中で家族や友達が集まって楽しい場を過ごすようなイメージを勝手ながら持っています。
ご飯は食べ物を口に入れればそれでいいというわけではありません。
そこには楽しい会話もあったらいいし、新しい出会いもあったりするかもしれません。
栄養を摂るだけでなく、楽しい時間が食事の時間です。
そんな食事をこども達に味わってもらいたい。
そんな思いで今回のメニューを考えました。
晴れれば花火も。これもバーベキューの一部です。
まだまだ準備は残ってますが、明日がとっても楽しみです。
2017.08.18
来週月曜日のこども会のリハーサル。
雨の予報なので室内での遊びも想定していくつかレクリエーションをピックアップ。
こういうときは何がいいのかこども達に聞くのが1番。
楽しいものは楽しそうだし、つまらないもの難しいものにはハッキリと態度に表してくれます。
月曜日が楽しみです。
2017.08.15
お盆です。
たくさんの方が墓参りにお越しになっています。
いつもは寒々としている墓地がこの時期は綺麗な花で彩られています。
一方で毎年頭を悩ませているのが、「ゴミ」です。
ゴミ箱のないところに山のように捨てていかれるゴミをお盆の後で片付けるのは、本当に悲しくなります。
私がゴミ山を片付けている横からゴミをポイ捨てしていく心無い人もいます。
お盆の期間中は2箇所にダストボックスを置いているので、せめてそこにゴミを捨ててほしいのに。
そう思っていました。
そして、今年。
墓地の利用者の方でしょうか、いつもゴミ山になるところに「メッセージ」がかけてありました。
『ここはゴミ捨場ではありません。お互いに気持よく使用するためにマナーを守りましょう。各家のお墓の草やゴミは持って帰りましょう。毎年美しく掃除している婆さんより。』
書かれたのがどなたなのかはわかりませんが、おかげでこのお盆の間ひとつもゴミが捨てられていません。
こんなことは私がここに来てからはじめてのことです。
どなたか存じ上げませんが、素敵なメッセージを書いてくださり、本当にありがとうございます。
2017.08.05
開谷村。
富山県中新川郡上市町にある地域の名前です。
今は廃村となり、住んでおられる方はおられません。
以前住んでおられた方が、昔を懐かしんで小屋を整備したり、畑をしたりしておられます。
久しぶりに開谷の墓地にお参りにきました。
水橋よりも随分と涼しく、アブもたくさん飛んでいました。
山の斜面を奥へ歩いていくと、横一列になってお墓が並んでいるのが見えてきます。
昔の石屋さんはよくこんなところに墓を建てられたなと感心します。
およそ260年前、照蓮寺が水橋の大火で全焼しました。(1759年、宝暦9年12月14日のこと)
その際に、開谷村の門徒さん達が本堂の再建のためにと、この山の木を切って寺まで運び込んでくださったと聞かせていただいております。
今も本堂を支える柱には、開谷の方々をはじめ多くの門徒さんの思いが込められていることを山を眺めながら思い返していました。
2017.08.02
天気のよい朝。
照蓮寺のペンキ塗りをしました。
昨年から門徒の皆様と行なっています。
最初はもちろん未経験者の素人ばかりで手探りで始めた作業。
それが今年は段々と手際がよくなって、役割分担も皆さんで。
やり方も皆さんで考えて。
それぞれが自主的に行動してくださいました。
私は逆に指示に従ってお手伝いさせていただいたようなものです。
木は生き物だそうです。
雨で濡らしたり乾いたりを繰り返すとあまりよくないようです。
こうやってこまめにお世話をさせていただくことで、いいこともたくさんあります。
一つは、もちろん建物のため。
皆さんから預かっている本堂を大切に何十年間守っていくためです。
ですが、もっと大切なのは、こうやって門徒さんが関わってくださることで寺への愛着が湧くことです。
自分たちで作るお寺。
これがもっとも大切なことだと私は思います。
2017.07.07
昨日は高校生が私の取材に来ました。
(ご本人たちの了承を得て投稿しています)
県内屈指の進学校の生徒が何を聞きに来るのかドキドキでした。
T高校放送部の子供たち2人は大きなバッグやビデオの機材を持って
水橋駅から長い道のりを歩いてこられました。
寺のHPのお問合せ欄で何度か連絡はとっていましたが、お会いするのは初めてでした。
取材で、主に聞かれた内容は以下の4つです。
①こども食堂の開催に至った経緯
②こども食堂を開催したことによる地域の反響
③今後予定している事業について
④さまざまな活動をしようと思ったキッカケ
寺の住職に寺に関係ない内容ばかりですが、それも私らしいと思いました(笑)
子供たちは興味津々に耳を傾けて、マイクを傾けていました。
だからこそ中途半端ではなく、言葉を選ばず、思いを込めて語り続けました。
あっという間の1時間でした。
まちを形作って、まちの子供たちを育てるのは地域の人の仕事。
寺に人が来ないと嘆いている坊主は、自分の寺のたっている地域をほったらかしにしてきた代償を受けているのかもしれない。
待ちの姿勢には何も生まれることはない。
常に一歩行動しなければならない。
人のために頑張るのは自分のために頑張ることよりもずっと尊いこと。
若者たちには、挫折を恐れず、いろんなことに真っ向勝負で常に向き合い、正面突破で障害を乗り越えてほしいと思います。
どこかで聞いた言葉かもしれませんが、それが若者に与えられた特権だからです。
私も年甲斐もなく若者の真似をして未だに同じようなことをやっていますが...(笑)
この取材は放送の大会に出品するそうです。
是非、優勝してほしいと思います。
まさかこの歳になって、高校生から取材を受けるなんて。
人生は不思議の連続ですね。
今日も前を向いて歩こう!